こんにちは!ひだまり歯科です。
年齢とともに「飲み込む力(嚥下機能)」が弱くなると、むせやすくなったり、誤嚥性肺炎のリスクが高まったりします。
嚥下機能が低下してきている方に行う嚥下リハビリには様々ありますが、実は日々の生活の中で少し意識することでも、飲み込む力を守ることができるかもしれません。
お家でもできることとは、「離床(りしょう)」です。
離床とは、ベッドから起きてイスに座ったり、車いすに乗ったり、立って歩いたりすることをいいます
研究によると、1日4時間以上離床している人は骨格筋の量が多く、さらに6時間以上になると体幹の筋肉(お腹や背中の深部の筋肉)を保ちやすいことがわかってきました。
そして、飲み込むときに必要な「口を開ける力(開口力)」や「舌の力(舌圧)」は、実は体幹の筋力と深く関係していることも明らかになっています。
つ体を起こして過ごす時間を増やすことは、体幹の筋肉、姿勢を支える深い筋肉(インナーマッスル)を維持することにつながり、飲み込む力を支える土台となるのです。
まずは、1日数時間でも「起きている時間」を意識してみましょう。
座って過ごす時間を増やすこと、テレビをイスに座って見ること、食事の後は少し背筋を伸ばして座っていること…。
クッションで体が傾かないように調整したり、ベッドの背を上げていつもよりも背中が起きた状態にするだけでも良いと思います。
小さな積み重ねが、将来のお口の健康と安全な食生活につながる可能性があります。
できることから始めてみましょうね。
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