こんにちは!ひだまり歯科です!

突然ですが、歯医者さんにかかった際に

「骨を強くするお薬は飲んでいますか?」「骨粗鬆症の治療で注射をしていますか?」

と聞かれたことはありますか?

実はこれ、とても大事な問診なんです。

なぜこんなことを聞くのかというと、骨粗鬆症などの治療薬として使用される骨吸収抑制剤である

「ビスホスホネート製剤(BP剤)」が歯科の外科治療にとても大きく関わっているからなのです。

代表的な経口薬にはフォサマック、ボナロン、ベネット、アクトネル、注射薬はボナロンなどがあります

ビスホスホネート製剤を長期間使用している方が口腔清掃状態が悪いまま抜歯や出血を伴う歯周治療などの外科的な治療を行うと、治療後の治りが悪いことが多いと言われています。

清潔に管理できなければ、口腔内の細菌が顎の骨に感染して炎症が起こってしまう「顎骨壊死」という状態になってしまう可能性もあります。

そうならないためにも治療前に対策をすることが重要です。

まずは何よりも、細菌の感染を起こさないようにお口の中を清潔に保ちましょう。お口の中が汚いと外科的な処置を行った際にそこから感染をして顎骨壊死につながります。

次に薬の休薬です。内服期間が3-4年以上の方ですと約2-3ヶ月の休薬が望ましいとされています。こういった場合はお薬を処方している医療機関のお医者さんと相談が必要になります。さまざまなリスクを考えて対応していくことが大切になります。

 

もし、「これから先、いつかのタイミングで骨を強くする薬を飲む必要があるよ」とお医者さんから言われている方がいれば、すぐに歯医者にかかりましょう。

お薬を飲む前に必要な治療や予防的な歯科治療を行えれば顎骨壊死というリスクが下がりますから、積極的に受診しましょう。その時は「今後ビスホスホネート製剤を飲むかもしれない」と歯科医院に伝えていただけると安心です。