こんにちは!ひだまり歯科です!

「最近よくむせる」「食事のあとに喉がゴロゴロ鳴る」「たんが増えた気がする」
そんな変化があるときは、飲み込む力(嚥下機能)が弱くなっているサインかもしれません。

むせとは、食べものや飲みものが気管に入りかけたときに起こる体の防御反応です。
健康なときはこの反射がうまく働いて気管を守りますが、年齢を重ねたり、体の筋力や感覚が低下したりすると、うまく飲み込めずにむせやすくなります。

実は、むせ方にもいくつかのパターンがあります。

飲み込む前にむせる場合は、口を閉じる力や舌の動きが弱く、飲みものが早く喉に流れ込んでしまうことが原因なことが多いです。

飲み込んだ直後にむせる場合は、喉の筋肉や反射のタイミングがずれて、気管の入り口をうまく閉じられないことが考えられます。

飲み込んで少ししてからむせる場合は、喉の奥に食べものが残り、それが後から気管に入ってしまうことが原因の一つです。

このように『いつむせるか』を見ることで、むせの原因におおよその見当をつけることができます。


ただし、注意したいのは、むせが出ない「不顕性誤嚥」です。

飲み込む力や感覚が大きく低下すると、気管に入ってもむせが出ず、知らないうちに肺炎を起こしてしまうこともあります。

食事中にむせや咳込みが増えたり、熱を繰り返したりするときは、飲み込みの力が弱っているサインかもしれません。
「最近むせることが増えたな」と感じたら、早めに飲み込みの検査ができる歯医者さんやお医者さんにかかりましょう。
早めの気づきと対応が、食べる力と健康を守る第一歩になります。