こんにちは!ひだまり歯科です!

今回は「口腔乾燥症(ドライマウス)」についてお話したいと思います。

簡単に説明すると

唾液の量が減って、お口が乾いた状態

を指します。

つまり、お水が手放せないくらいお口の中がカラカラになっている状態のことですね。

国内の口腔乾燥症患者さんは800万人以上いると推計されおり、そのうち7〜8割が50歳以上の女性といわれています。

 

「そんなに口が乾燥している感じはないな〜」と思った方!

・お口の中がねばねばする
・喋りにくい
・乾いたものが引っ付いて食べにくい
・舌がヒリヒリする
・入れ歯がフィットしにくい
・入れ歯が擦れやすい

こんな症状はありませんか?

実はこれ、軽度ではありますが口腔乾燥症(ドライマウス)の症状で発生している場合が多いんです!

 

口腔乾燥症の原因は様々ですが、大きくは3つの理由が挙げられます。

①唾液の出る機能に障害が起こった
②全身疾患が原因で唾液の出る量が減ってしまった
③お薬の副作用やストレスなどで唾液の量が減った

 

①は具体的にシェーグレン症候群や唾石症、頭頸部の放射線治療の副作用など、唾液を出す機能そのものが働かなくなるということです。原因になっているものを突き止め、専門医に相談して協力しながら治療を行い必要があります。

②は、糖尿病や腎臓病など代謝性の病気で血液異常を起こし唾液の量が減ってしまうものです。唾液が出ないわけではないけれど、お口の中はなかなか潤いません。

③は、お薬の副作用で唾液が出にくくなったり、自律神経が乱れることで唾液の量が減ってしまいます。(恐怖を感じるときや緊張する時など、すごくカラカラになりますよね)

②と③の治療は病状に合わせてお薬を変更や減量が必要になってくるため、医科の先生と歯科の連携が必須になります。人工唾液や口腔保湿剤などを使ってお口を潤わせたり、唾液腺マッサージで唾が出るように促す対症療法を行いつつ、体の中からもアプローチしていくことが重要です。

 

乾燥が強いとお口の粘膜が弱くなりちょっとしたことで荒れやすくなってしまいますから、潤いを保つこととお口の中を清潔にすることが重要になります。

こまめに水分補給をするだけでも効果的です。うがいや保湿剤を塗るなど、手軽にできることから始めてみましょう。